あらすじ
光の間に到着したシャカは神闘士バルドルと対峙する。「神に最も近い男」と評されるシャカはその通り名の如き強力な技をバルドルに繰り出していく。しかしバルドルはシャカの攻撃をものともせず圧倒的な力を見せ付ける。彼の力は正に「神」そのものであった!!だが シャカはバルドルが内に秘める呪縛に看破し始めるのだった。一方、デスマスクは仇敵ファフナーを黄泉比良坂に連れて行き全ての因縁を断ち切ろうとしていた。そんな中、デスマスクはファフナーの卑劣な策略により窮地に立たされてしまう。デスマスクは今度こそ掛け替えのない存在を守り切る事はできるのだろうか。
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前半
アルデバランがヘラクレスを倒し、カミュとシュラがスルトを倒し、残る像はあと5つ。
そして、バルドルのいる光の間ではシャカとバルドルが対峙していました。

シャカがバルドルに対して六道輪廻を放ちます。
シャカは六道輪廻によってバルドルに、地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人界、天界の中から死に場所を選ばせます。






余裕をかまし、
「私がいるべき場所はアスガルド」と言うも、バルドルは既にシャカの掌の上です。
しかしバルドルはこれを一閃。

「アテナの名の下に私を討つ…そう言っていましたね?
しかしー」

2人の戦いを見るアンドレアスから解説が入ります。
「バルゴのシャカ。いかに彼とて倒すことは不可能…そう、神だけは…」
シャカはバルドルが六道輪廻から逃れたことに対して驚いています。
そんなバルドルはいたって普通…
「シャカ…あなたがいかに強い力を持ち、そして神に近い男と言われていようとも、この私を傷つけることはできません…」
「この私を惑わすか…
されどそれは無謀としれ…!
天空破邪魑魅魍魎!」

バルドルはシャカの攻撃をいとも簡単に弾き、2人の戦いは一進一退です。
そんな中シャカが気づきます。
「まさか、お前は…?」
「ようやく気づきましたか…」
一方、童虎はウートガルザのいる死者の間で、リフィアと対峙していました。

とここで、リフィアの様子がおかしいことに気づいた童虎が彼女の真意を確かめようとします。
しかし相手にしていたウートガルザが見逃すわけはありません。

そしてムウとファフナー。
ファフナーを圧倒していたムウも、オーディンサファイアから力を得たファフナーに押され気味でいました…

ファフナーの研究していた事は、一般市民を捕まえてユグドラシルに適合する人を見つける事。
そして適合者の1人がヘレナでした…
人々を犠牲にしていた事を知って怒るムウ…

そしてなんとここでデスマスクが現れます。
「お前だな?ファフナーとかいう野郎は!」
黄金聖闘士を2人まとめて相手にできる事に興奮しているファフナー。
そんなファフナーにデスマスクは積戸気冥界波を放ちます。
ようやく冥界で、ヘレナの仇であるファフナーと2人きりになったデスマスク。
「先に行けムウ!こいつにはちいとばかり借りがあってなあ…
心配すんな、俺もすぐに行くよ…」
こうしてムウはファフナーをデスマスクに任せ、先を急ぐのでした。

そしてシャカとバルドルの戦いに戻ります。
バルドルの中に神の面影を見たシャカ…
右手に現れたFの形の紋様に攻撃されます。
シャカは攻撃される最中、バルドルの過去を知ります。

「私はこのアスガルドの中で、特に貧しい村に産まれました。
村人は皆病に倒れ、働き手は私だけ…

しかし、幼く身体の弱い私がどれほど頑張っても、村は豊かになるどころか…」
村はバルドル1人を残し滅びてしまいました。
像の前で祈る幼いバルドル。
「僕はどうしてこんなに弱い身体で産まれて来たのでしょう…
神様はなぜ、僕に何も与えてくれなかったのですか…?」
バルドルが倒れると、何者かがバルドルに話しかけてきます。

「バルドルよ…お前には誰よりも優しく、美しい心があるではないか?」
「そんなものがあっても…村の人々は救えませんでした…
せめて、もっと丈夫な身体さえあれば…」
「お前が望むならば授けよう…
この世の何者にも傷付けられない、強き身体を…!」
こうしてバルドルは光に包まれ、右手にはFの、左手にはZの様な刻印が現れたのでした。

攻撃を受け、倒れたシャカにバルドルは話します。
「幼き私の声に応えてくれたのです。
神オーディンが!
以降は、私は絶大なるオーディンの加護により、何人たりとも傷つけることのできない身体となりました。
確かに貴方は、神に最も近い男と呼ばれた黄金聖闘士…
しかし私は、神ー
さあおわかりでしょう?貴方に勝機はありません。諦める事です。」

シャカは立ち上がり、反論します。
「解せぬ。人が神になるなど、あり得ぬ事!」
「分からぬ人ですねえ…
これ程の力を目の当たりにして、まだその様な事を…
これこそ紛れも無い神の力!
このアスガルドを創造された偉大な最高神オーディンの力!」
「ならば、お前はなぜここにいる?!
病に苦しむ人々の元ではなく、
どうして戦いの場に身を置く?!」
「神ではない貴方にはわからんのでしょう…
地上を這う生き物の痛みを憂うなど、それは神の領分にあらず!」

そしてまた、バルドルの幼い頃に戻ります。
「そう、神の力を得た私には、相応しい場所があるはず…
それを求め、私は彷徨い歩きました。



そして、ついに見つけたのです…
それは戦いという場所でした…

戦いにおいて、他者の痛みを憂うなど無用な事…むしろ情けは邪魔なだけ。
私は、他の者たちをことごとく退け、アスガルド最強の戦士と呼ばれるほどになった。
そして、オーディンの地上代行者となったアンドレアス様から栄えある神闘士に迎えられたのです!
絶大なる強さ、世界を見通す英知、戦いの場こそ、神の力を活かすに相応しい!」
「断じて言う…
お前は神ではない!」

後半
シャカは、バルドルが神ではないと言い切りました。
バルドルには、神たりえる者が持つ決定的な物がないと…
「お前が力を得たそのとき、それは失われた…」
「バカな!この私は何も失ってはいない!」
「神とはときに与え、そしてときに奪うもの…」

「まさか…神は、オーディンはこの私から、
力の代償に何か奪ったとでも!?」
「そしてその神は、オーディンなどではない…!
私は、このアスガルドに復活してから、エリシオンのアテナに何度も問うた。
しかしアテナからの答えは得られぬまま、
ただ一度だけ『今アスガルドを導くのは果たして神オーディンの意思なのか?』
答えは、否!」
「バカな…だとしたら私に力をくれたのは、
今アンドレアス様を依り代としている者は一体…?!」
「この地上に蘇りし、邪悪なる存在ー」
「信じぬ!そんな物は断じて!
私はオーディン様のご加護が無ければ、あの日に死んでいた…!
貴方が何を言おうが、この力は神オーディンが与えてくれたモノ!
そして!私はなったのだ、神に!」
バルドルは気づくと再び釈迦の掌の上にいました。
「哀れな神闘士よ…
その呪縛が解かれぬ限り、お前の魂は救われぬのであろう…
聞くがいい、このアスガルドに巣食う邪悪な者よ。じきに我ら黄金聖闘士が必ずやお前に鉄槌を下そう…
響け!我が小宇宙よ!」

一方、デスマスクとファフナー。

ヘレナの事、ヘレナの家族の事をちらつかせ、精神的に優位に立とうとするファフナー。
それどころか、なんとファフナーはオーディンサファイアで冥界の亡者の力を吸って、更に強力になっていきます。
「ここに落としたのは失敗だったなあ?
ドラゴニュート・バレット!」

攻撃を受け、倒れるデスマスクの頭を踏みながらファフナーは言います。

「さっさと俺を地上に戻しやがれ!
あのガキどものちっぽけな命が惜しければなあ!?」

すると、ヘレナの家族たちがデスマスクに話しかけてきます。
自分達の事はいいから戦って、お姉ちゃんの仇をとってと…

「お前達の…お前達の姉ちゃんはなあ、俺に気づかせてくれたんだ…!
こんな俺にも、誰かを守ってやりたいって気持ちがあるんだって事をなあ…
だから俺は、お前らを絶対死なせたりしねえ!
吠えろ!俺の小宇宙よ!」
デスマスク、シャカは神聖衣になります。


「邪悪なる影よ、神の光の前に消え去るがいい!」
シャカは天舞宝輪でバルドルごと像を倒します。


「どんなに小さくたってなあ、死んでいい命なんてありゃしねえんだよ!」

「バカめ!俺を殺せばあのガキどもは死ぬんだぞ?!」
「勘違いするな!殺しゃしねえよ?」
デスマスクは積戸気冥界波でファフナーを冥界に閉じ込めます。


「お前には、生きる価値も死ぬ価値もねえ。
永遠に生と死の境で苦しむんだなあ!」

シャカは倒れたバルドルの元に駆け寄ります。
バルドルが失ったもの、
それは他者の痛みを思いやり、苦しみを哀れむ慈悲の心…
「私はなんと愚かな…」
するとバルドルの両手から刻印が消え去ります。
と同時に今まで体に受けた痛みが襲ってきます。

見かねたシャカはバルドルの触覚を消し去ります。
「天舞宝輪は、相手の五感を消し去る技。
せめて楽になって逝くがよい。」
「ありがとう…シャカ…」
「案ずるな、死は執着ではない…」

地上に戻ってきたデスマスクは知恵の間の崩壊に巻き込まれていました。
「悪いなムウ…すぐに行くとか言ったけどよ、ちいと疲れちまったぜ…」

感想
これで残る神闘士はフロディ、シグムンド、ウートガルザの3人。
黄金聖闘士はアイオリア、ムウ、サガ、童虎、そして生死不明のアイオロスです。
人数的にまさか更に裏で操っていた人物が現れるのか?
終盤にきて作画が神がかって来ました。
次回第9話「サガ!熱き兄弟の絆」は8月1日です。
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